闘犬ガットゥーゾ監督、交代を巡るバカヨコとの顛末を説明「ミランの勝利を優先」
指揮官に対して侮辱的な言葉を投げかけたバカヨコに“逆ギレ”疑惑が浮上
イタリア・セリエAの名門ACミランは、現地時間6日の第35節ボローニャ戦に2-1で勝利し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に望みをつないだ。しかし、試合中に交代選手の投入を巡ってジェンナーロ・ガットゥーゾ監督とフランス代表MFティエムエ・バカヨコの間で深刻な口論が起こっていた。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が伝えている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
ミランは前半26分に元アルゼンチン代表MFルーカス・ビリアが負傷し、交代が必要な状況になった。ガットゥーゾ監督はバカヨコに準備を命じたが、ピッチに送り込んだのはイタリア人MFホセ・マウリだった。「ガゼッタ・デロ・スポルト」紙は、その交代に激怒したバカヨコがガットゥーゾ監督に放送禁止用語になる侮辱的な言葉を投げかけたことが、中継映像にも映り込んだとレポート。一方のガットゥーゾ監督は、「後で話そう」というジェスチャーでその場を済ませたという。
その後、ミランは2点をリードした後に1点差に詰め寄られ、退場者を出す苦しい展開になったものの2-1で勝利した。そして試合後、ガットゥーゾ監督は中継を担当した衛星放送局「スカイ・スポーツ」に、バカヨコとのやり取りの顛末について説明を行っている。
「バカヨコにウォーミングアップを要求し、あまりにも時間がかかっていたので私はホセ・マウリを送り込んだ。8分間待ったが、彼はまだスネ当てもつけていなかった。私は自分や選手のプライドよりも、ミランの勝利を優先しなければならない」
ガットゥーゾ監督の言葉を額面通りに受け取れば、バカヨコの激怒は完全なる“逆ギレ”にしか過ぎない。この勝利で勝ち点を「59」に伸ばしたミランはローマと並んで5位に浮上。4位アタランタとの勝ち点差を3に詰めて、ラスト3試合で逆転のCL出場権を獲得の4位以内に望みをつないでいるが、こうした騒動が影を落とさないか大きな懸念の残る試合になった。