泥沼の状況にも「自信は失われない」

　PK戦ではアザールが5人目のキッカーを任されたが、ストークGKバトランドに防がれた。この瞬間にチェルシー連覇の夢が潰えたが、指揮官は「これまで一緒になったロッベン、クリスティアーノ・ロナウド、カカといったPKの名手に並ぶ選手がこのチームにはいる」と、チームの背番号10を擁護した。

　昨季二冠を達成したチェルシーは、早くも今季一つ目のタイトルレースから脱落した。それでもモウリーニョ監督は、「今日の内容で自信が失われることはない」と前を向く。

「数ヶ月前、私はチャンピオンだった。その時、みんな結果より重視すべきものがあると騒いでいた。それが今は結果が全てだと言う。とんだ矛盾だよ」

　常勝を求められる名将には大きなプレッシャーもかかる。苦境を乗り越え、どん底のチームを立て直すことはできるのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images