逆転した立場 ミランで忘れ去られていた男の逆襲と、本田の今
「彼なしでは戦えない」
ACミランの日本代表MF本田圭佑と、イタリア代表MFアレッシオ・チェルチとのポジションをめぐるライバル関係が、イタリアメディアでクローズアップされている。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「忘れ去られていた。しかし、今ミランはチェルチを信じる」と特集している。
今年1月にアトレチコ・マドリードからやってきたチェルチは、28日のキエーボ戦でミラン移籍後、初となるリーグ戦3試合連続出場が濃厚となっている。
前節サッスオーロ戦で、スルーパスで先制PKを演出したチェルチに対し、記事では「クリスマスも年末も彼なしで戦えない」と表現。現在のミランにおけるウインガーの存在感は日増しに大きくなっているという。
4-3-3システムの右ウイングで定位置を確保した感のあるチェルチは、本田との競争に勝った。「アレッシオは、本田よりもコンデイションを整えた。よく練習をして準備も整えた。優秀だったのだ」。練習態度ではミランの歴代監督に最高の評価されてきた本田だが、ついに準備に関してもチェルチに後れを取ったようだ。
フィリッポ・インザーギ前監督から気に入られた昨季の本田に対し、チェルチはロッカールームで指揮官と口論を展開するなど、問題児と化していた。一方で、今季は本田がクラブやシニシャ・ミハイロビッチ監督、サポーター、メディアを批判。立場は完全に逆転した。
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