「いかに違いを出すか」 東京V渡辺皓太、「当たり前」のノルマに見据える“上の世界”
長崎戦では守備に追われて攻撃で本領を発揮できず反省「つなぐのは誰でもできる」
東京ヴェルディは5日のJ2リーグ第12節V・ファーレン長崎戦で、2-1と5試合ぶりの勝利を手にした。ユース出身で3年目のMF渡辺皓太は、先制点につながるクロスを供給したが、終盤に猛攻を受けたこともあり、「いかに違いを出すか」と自らに高いノルマを課した。
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東京Vは前半4分、4-3-3の右インサイドハーフに入った渡辺がゴール前に浮き球のパスを供給。MF藤本寛也が頭でそらし、ペナルティーエリア内で反応したMF小池純輝が冷静に右足で流し込んで先制する。後半7分にも、相手のミスから獲得したFKをMF佐藤優平が直接決めて、今季初ゴールで追加点を挙げた。しかし、試合全体としては長崎にポゼッションを許し、後半34分に失点。以降も苦しい時間帯が続き、なんとか2-1で逃げ切ったとはいえ、ゲーム運びには課題を残した。
渡辺は後半40分にルーキーMF山本理仁との交代でピッチを後にしたが、自身の課題についてこう口にする。
「(同じインサイドハーフの佐藤)優平くんが結構下がるので、自分は意識的に相手のボランチとCBの間にポジションを取るのは意識していました。ただ、どうしても後半に運動量が落ちて、(ボールに)関わる回数が少なくなるのが課題。行くところと行かないところの判断だったり、(ペース配分を)コントロールするなりして改善しないといけない」
東京五輪を目指すU-22日本代表では、昨夏のアジア競技大会で7試合中6試合に出場して準優勝に貢献した渡辺。一方、今年3月のU-23アジア選手権予選は、足首の負傷でメンバー入りできなかった。長崎戦には森保一監督や関塚隆技術委員長が視察に訪れたが、6月に開催されるトゥーロン国際大会に向けてアピールが必要な立場だ。身長165センチと小柄ながら、果敢なディフェンスから素早く攻撃につなげるトランジションが特長のなか、本人はさらなる“プラスアルファ”を追い求めている。
「つなぐのは誰でもできる。それができるのは当たり前で、あとはいかに違いを出すか。その部分で、今日は守備に追われる時間が多くなって、攻撃面で良さを出せなかった。代表は目指したいけど、自分のプレーをしていれば見てくれるし、自分にできることをまずしっかりやりたいです」
東京Vの中軸を担う20歳は、ストイックに上だけを見据えている。
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