チェルシーで“構想外”の主将DF、サッリ監督への不満吐露 「本当に酷いものだった」
不遇のシーズンを過ごした33歳DFケーヒル 今季のことは「脳裏から消え去る」
チェルシーの元イングランド代表DFギャリー・ケーヒルは今季就任のマウリツィオ・サッリ監督の信頼を得ることができず、出場機会に恵まれない苦渋に満ちたシーズンを過ごした。今季限りでの退団が噂される33歳のベテランセンターバックは「脳裏から消えさるだろう」と、サッリ監督の下で過ごした1年間の不満を英紙「サンデー・テレグラフ」のインタビューで明かした。
ケーヒルは2012年にボルトンからチェルシーへ移籍。安定したプレーでセンターバックのレギュラーに君臨し、17年にはジョン・テリーの後を継いでキャプテンに就任した。イングランド代表としても活躍し、ワールドカップにも2大会出場している。
順風満帆だったチェルシーでのキャリアの風向きが変わったのは、今季サッリ監督がチームを率いるようになったからだ。昨季はアントニオ・コンテ前監督の下で公式戦43試合に出場した一方で、今季はカップ戦メインでわずか7試合の出場にとどまっている。プレミアリーグで最後にピッチに立ったのは昨年9月23日のウェストハム戦(0-0)で、完全に指揮官の構想外となった。
ケーヒルの立場は、わずか1年で大きく変化した。今季限りでの退団が伝えられるなか、インタビューでははっきりとサッリ監督への不満を打ち明けている。
「(今季は)個人的に本当に酷いものだった。チェルシーを去ったら、このことは脳裏から消え去るだろう。僕にとっての最後の思い出は昨年のFAカップファイナルだ。本当に難しい状況だよ。過去6シーズンはレギュラーとしてプレーし、チェルシーですべてを勝ち取った。スタンドから試合を見ることになるなんて予想もしていなかったよ」
ケーヒルにとっての2018-19シーズンは、記憶に残ることはないという。また、起用されなくなったことについて、サッリ監督から具体的な理由を説明されなかったこともフラストレーションを溜める大きな要因だったという。
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