リバプール、暫定首位浮上も暗雲 サラー負傷交代、フィルミーノは今季中の復帰困難か
ニューカッスルに3-2で勝利もエースに脳震とうの疑い CLバルサ戦出場に疑問符
リバプールは現地時間4日のプレミアリーグ第37節でニューカッスルと対戦。二度のリードを追いつかれる接戦を3-2でものにし、再び暫定首位に立った。しかし、ゴールを決めたエースのエジプト代表FWモハメド・サラーが負傷交代を強いられるアクシデントに見舞われるなど、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝バルセロナとの第2戦に向けて暗雲が立ち込めている。
敵地に乗り込んだリバプールは、前半13分にコーナーキックからオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクがヘディングシュートで先制ゴールを決めた。7分後に追いつかれたが、同28分には右サイドからのクロスをサラーが右足のボレーシュートで流し込み、2-1で前半を折り返した。
後半9分にベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンに、強烈な左足の一撃を食らって再び同点とされた。そして同23分には相手ゴール前に走り込んだサラーがスロバキア代表GKマルティン・ドゥブラフカと接触し、バランスを崩して倒れた際にピッチに後頭部を強打。プレー続行が不可能となり、担架で運ばれて途中交代となった。
サラーの代わりに出場したベルギー代表FWディヴォック・オリジが同41分に決勝ゴールをマークして、しぶとく勝ち点3を手にしたリバプールだったが、頼れるエースを襲ったアクシデントに不安が募っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」によれば、決勝進出の懸かった7日のCL準決勝バルセロナ戦の出場に疑問符がついたという。
頭部を打ったサラーはピッチで数分の間、動けずにいたため脳震とうが疑われる。ユルゲン・クロップ監督は「ピッチでドクターが判断しなければならなかった。そして彼は交代することになった。もちろん、それは受け入れなければならない」とサラーの状況について説明。サラーは交代後、ドレッシングルームに座って試合を見ていたようで、深刻な状況ではなさそうだが、それでも「我々は(診断結果を)待つ必要がある」と今後の試合での起用について慎重な姿勢を示している。
また、クロップ監督は負傷を抱えこの試合を欠場したブラジル代表FWロベルト・フィルミーノについて、「彼は火曜日や残りのシーズンに向けて準備はできないだろう」と話しており、今季中の復帰が不可能であることを示唆した。バルセロナとの大一番では自慢の3トップのうち、サラーとフィルミーノの2人を欠いて戦うことになるかもしれない。
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