欧州で指導者を目指すロベカル 「最終目標は、ブラジル代表監督になること」
母国メディアに将来を語る
ロベルト・カルロスが、指導者として欧州復帰を目指す意向を口にした。ブラジル代表やレアル・マドリードで、特徴的な助走から左足の弾丸シュートを放ち、日本でも“ロベカル”の愛称で親しまれてきた。
最も有名なゴールは、1997年6月3日、フランス戦でのフリーキックは語り草だ。ゴール前約35メートルの地点から、長い助走から左足で放たれたシュートは、ボールが一度右方向に飛んだ後、左方向に鋭くカーブして、ゴールポストに当たって入った。
悪魔の左足の持ち主も42歳になった。現在は、一度引退して指導者になったが、インドのデリー・ディナモスで選手兼監督として復帰していた。そのロベカルがブラジルメディア「グローボ・デスポルテ」のインタビューに応じ、将来への展望を語った。
母国のメディアに対し、「6月まではブラジルで働いて、UEFAの指導者ライセンスを取りたい」と、インドでの生活に別れを告げて指導者に専念する意向を示唆した。そして、ライセンスの取得に成功すれば、ヨーロッパに渡る希望も口にしている。現役時代は、インテルや、レアルで活躍してきた。その思い出も深い地での指導を目指すもようだ。
「ライセンスを取った後は、できればスペインかイタリアに行きたいと考えている」
さらに、指導者としての最終目標についてはこう語っている。
「明確なことは、監督としての最終的な目標は、ブラジル代表の監督になることだ。でも、それは今すぐという話ではないよ。ドゥンガのポストを奪い取ってやろうという気はないんだ」
ブラジル代表の主力として2002年の日韓ワールドカップを制し、クラブレベルでもトヨタカップを勝ち取り、世界一に輝いている。ロベカルは、指導者としても世界一を目指すようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images