皇帝ベッケンバウアーが罪を認める W杯招致の買収を否定も「過ちを犯した」
「FIFAの財務委員会にも許可を得た」と弁明
バイエルン・ミュンヘンのフランツ・ベッケンバウアー名誉会長が、2006年ドイツ・ワールドカップ招致委員長を務めた際、買収工作を行ったとの報道を否定しながらも、「過ちを犯した」と違反行為を認めている。英BBCが報じている。
皇帝の異名を持つかつての西ドイツ代表の英雄のスキャンダルを、16日発売のドイツ誌「シュピーゲル」が報じた。ドイツは00年のFIFA総会で南アフリカを破り、06年のW杯開催国となった。同誌は、ベッケンバウアー氏が招致に向けて670万ユーロ(約8億9000万円)を使って買収工作を行ったと伝えた。
ベッケンバウアー氏は「FIFAからの助成金を手にするためのもので、FIFAの財務委員会からも許可を得ている」と説明し、買収に関する疑惑を完全否定。その一方で、「この過ちに関する責任は当時の招致委員会の会長である私が負う」と語っている。
サッカー界の象徴的存在の同氏に対しては現在、FIFA倫理委員会とドイツサッカー協会選定の弁護士事務所から調査を進めている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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