なでしこJで輝く“新型FW”小林里歌子 大怪我を克服し近づいたW杯&東京五輪出場の夢
「W杯やオリンピックを狙える位置に来た以上、明確な目標にしないといけない」
普段、ベレーザの練習でマッチアップしている岩清水は、小林をFWとして“稀有なタイプ”だとし、対峙した際の駆け引きに大きな特徴があると証言する。
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「FWがアクションをして、DFがリアクションするのが通常。でも、彼女とマッチアップすると逆で、DFがアクションさせられて、向こうはどうやって(ボールを)取りに来るかをすごく見ている。ボールじゃなくて、相手や味方のことを見ている選手は他のチームにもいないし、なかなかいないタイプですね。このようなプレーを感覚でやっているので、マッチアップするのが嫌なFWです(笑)」
2016年のU-20W杯メンバー入りを怪我で逃し、原因不明の痛みで引退も頭をよぎっていた頃には夢のまた夢だったW杯や五輪出場が、現実味を帯びる位置まで戻ってきた。小林も「明確な目標にしないといけない」と決意を口にする。
「復帰するまでは、代表は“お客さん”として見ている感じでした。でも、今こうやってなでしこに呼んでもらって、ワールドカップやオリンピックを狙える位置に来た以上、明確な目標にしないといけない。リハビリに関わってくれた人たちに恩返しできるのがそういう大きな舞台で活躍することだと思うので、チームで結果を残し続けて絶対に出たいです」
試練を乗り越え、憧れの舞台に手をかけつつある小林が次に描くストーリーから目が離せない。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)