ハメスは「退団しなくてはならない」 バイエルンOBが移籍の“ススメ”、その理由は?
クラブOBで元主将のエッフェンベルク氏は、プレーできる環境を求めるべきと主張
ブンデスリーガは今季残り3試合となったなか、レアル・マドリードから期限付き移籍しているバイエルンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは今も去就が不透明なままだ。カール=ハインツ・ルンメニゲCEOは残留を示唆しているが、バイエルンOBで主将も務めた元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルク氏はハメスに退団を勧めている。
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ハメスは2017年夏、2年間のレンタルでバイエルンに加入。2年目の今季終了後にバイエルンが4200万ユーロ(約52億5000万円)での買い取りオプションを行使すれば、ハメスは残留となる。ルンメニゲCEOは今年3月、ドイツ地元紙「アーベントツァイトゥング」で「ハメスは来季もバイエルンでプレーすると堅く信じている」と述べており、完全移籍を保証するような言葉を残していた。
しかし、エッフェンベルク氏はハメス残留に反対の様子だ。ドイツメディア「T-online」のコラムでバイエルンを去るべきだと主張している。
「ハメスは退団しなくてはならない。バイエルンでの自分の状況をしっかりと見定めれば、退団が正しい道だと彼も分かるはずだ」
エッフェンベルク氏は「彼はプレーする必要があるし、ボールを蹴ることを楽しまなくてはならない。毎回7分とか10分とか、12分、あるいは15分程度のプレーしか許されないのであれば、それは失われてしまうだろう」と理由を説明。フル出場がままならない状況ではサッカーをする楽しみがなくなるとして、ハメスが自分らしいプレーを続けるためにも退団が望ましいとした。
ハメスは今季リーグ戦20試合に出場しているが、90分間ピッチに立ったのは3試合のみ。エッフェンベルク氏は「それは彼が求めていることではないだろう。バイエルンに留まっていてはいけない」としながらも「レアルに戻っても、それだけのプレー時間を得ることは難しいだろう」とレアル以外のクラブを目指した方がいいとの見解を示した。
ハメスに対しては、ユベントスやナポリといったイタリア勢、さらにはイングランドのアーセナルといったトップクラブが関心を寄せているとも噂されている。来季、ハメスの居場所はどこになるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)