香川が衝撃の3アシスト! 相棒ロイスとの黄金ホットライン復活で快勝劇を導く

中2日の強行軍も香川が相手DFを翻弄

 ドルトムントの日本代表MF香川真司は、25日のブンデスリーガ第10節、本拠地でのアウクスブルク戦に左インサイドハーフとして先発出場した。この日は、黄金のホットラインを誇るドイツ代表MFロイスの2得点を演出するなど3アシストの大活躍を見せた。チームも5-1で快勝し、リーグ戦2連勝を飾った。

 この日の先発は、主力を数人温存した22日のUEFAヨーロッパリーグ敵地ガバラ(アゼルバイジャン)戦から4人を入れ替えた陣容。GKはスイス代表のビュルキが復帰。4-3-3システムを採用する布陣で、ディフェンスラインはDFギンター、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァーのお馴染みの4人。中盤では、今季レギュラーに定着した20歳のMFバイグルには休息が与えられ、MFベンダーが起用された。インサイドハーフにはギュンドアンと香川が並び、その前に右からカストロ、オーバメヤン、ロイスと並んだ。アルメニア代表MFムヒタリアンは、太ももの張りによりメンバー外となった。

 開始1分、いきなりカストロのラストパスからオーバメヤンがGKと1対1のチャンスを迎える。シュートをセーブされたが、最下位に沈むアウクスブルクを相手に、ドルトムントが序盤からゲームを支配し、積極的に攻め立てた。3分には左サイドから攻撃を組み立てたドルトムントがロイス、オーバメヤン、カストロとつなぎゴール正面に走りこんだ香川へ渡る。しかし、香川の左足のシュートはうまくヒットせず、得点にはつながらなかった。

 同9分、ギュンドアンのクロスに香川が競り合い、流れたボールにゴール前のオーバメヤンが反応。シュートはバーに当たるなど決定機かに思われたが、ここはオフサイドの判定。このシーンで、オーバメヤンが相手との接触プレーで足を痛めて、一度治療のためにピッチの外に出ることを余儀なくされたが、大事には至らなかった。

 先制点が生まれたのは前半18分。ドルトムントは右サイドから華麗なパスワークを披露。エリア内にギュンドアンが侵入し、そのクロスにエースFWオーバメヤンが合わせて先制点を奪った。

 そのわずか3分後、今度は往復10時間のアゼルバイジャン遠征から中2日の強行軍となった香川が魅せる。左サイドでボールを受けると、巧みなステップと素早いターンで対峙したDFを翻弄。縦へと進出し左足でクロスを送ると、これにMFロイスがスライディングで飛び込み、ニアサイドに強烈なシュートを叩き込んだ。エースの一撃に、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクは歓喜に沸いた。

 さらに前半34分には、DFギンターの浮き球のパスをペナルティエリア内で受けた香川が、華麗なヒールパスをロイスへ送る。これを受けたドイツ代表アタッカーが再びゴール。前半のうちに2得点を意味する“ドッペルパック”を達成。香川、ロイスの黄金ホットラインが復活し、前半だけで3点をリードする圧倒的な展開となった。

 

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