マンU監督、“伝説の名将”の模倣を否定 「過去の監督とは違う方法で物事を進める」

(左から)マンチェスター・ユナイテッドのスールシャール監督、ファーガソン氏【写真:Getty Images】
(左から)マンチェスター・ユナイテッドのスールシャール監督、ファーガソン氏【写真:Getty Images】

ファーガソン氏の時代との“違い”を強調 「やり方を真似して成功はできない」

 マンチェスター・ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール監督は、かつて選手として伝説の名将アレックス・ファーガソン氏の下でプレーした。そんなスールシャール監督が現在のユナイテッドの選手について、数名はファーガソン氏の時代には対応できなかっただろうとも語っている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。

 ファーガソン氏はマンチェスター・ユナイテッドを27年間指揮し、13回のリーグ制覇を含む計38個のタイトルを獲得するなど、クラブの黄金時代を築いた。現役時代にそんな名将の下で11年間プレーしたスールシャール監督は、現在のチームについて、時代が違い、ファーガソン氏と同じやり方はできないと話している。

「今、我々は違う世代の選手たちを擁している。そして何人かの選手は、おそらく昔のサー・アレックスのやり方には対応できないだろう。クラブの歴史は大きな意味を持つが、物事はいつまでも同じではない。プレミアリーグの競争力も上がっている」

 そして、「我々は、我々のやり方をする。サー・アレックスやジョゼ(・モウリーニョ)のような過去の監督とは違う方法で物事を進める。サー・アレックスのやり方を真似して成功はできない。なぜなら、彼は特別だったからだ」と続け、恩師であるファーガソン氏の成功とは別に、今は自分たちに合う方法が必要と述べた。

 スールシャール監督は昨年12月、成績不振で退任したモウリーニョ前監督の後任として、“暫定監督”として古巣復帰を果たした。クラブレジェンドの復帰から公式戦11戦無敗と怒涛の勢いで駆け抜けると、クラブはその手腕を評価し、3月末に正式監督として就任することを発表。しかしそこからの9試合は2勝7敗と大ブレーキ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝敗退、プレミアリーグのトップ4争いでライバルに遅れを取るなど、非難を浴びる状況となっている。

 正式監督への昇格はシーズン後でもよかった、クラブの決断は性急だったのではという声も上がっているが、果たして、“今のユナイテッドに合う方法”を見つけて、ユナイテッドを再建することはできるのだろうか。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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