最後の8強となるチームが決定。負傷者続出のベルギーに対し、米国が勝ち星を挙げるか
積極的に裏のスペースへ
対する米国は、ほぼベストメンバー。ハムストリングのけがで、ここ2試合戦列から離れていたジョジー・アルティドールもどうやら出場可能だ。もし彼が起用された場合に狙うべきポイントは1つ、ベルギー最終ラインの裏のスペースだ。
先述したように、本職がセンターバックの選手で構成される最終ラインに不足しているのはスピードだ。特に36歳のベテラン、ダニエル・バンブイテンは強いフィジカルを誇るが背後を狙われると弱い。これまでは、危機察知能力が高いコンパニーとコンビを組むことで何とか乗り切ってきたが、その頼れる相方はプレーできるのかどうか。
米国としては、その穴を突きたい。もし、スピードのあるアルティドールが出られるのなら適任だ。スコアラーのクリント・デンプシーは、突出したスピードはないもののポジショニングが良く、裏に抜け出すのが非常にうまい。前線の選手が飛び出すスペースに向かって、2列目のグラハム・ズシがアーリークロスを、マイケル・ブラッドリーがスルーパスを狙えば好機につながる。
米国が気を付けなければならないのは、ベルギーの2列目には優秀なドリブラーがそろっている点。彼らを機能させないために、当たりの強さと運動量を武器とするジャーメイン・ジョーンズとアレハンドロ・ベドヤの中盤の2人が、最終ラインと連係する必要がある。
鋭いカウンターからゴールを奪うことができる両チーム、勝負が決まるのは一瞬だ。激しくスピーディーな一戦になるだろう。
「ベルギー対アメリカ」は7月2日 4:45〜、テレビ朝日系列で生中継される。ただ、かなり早朝なので、リアルタイムで見ることが出来ない方も多いだろう。そんな場合は、TBS系列で21:00から放送される「2014 FIFA ワールドカップ DAILY」をご覧になって頂きたい。「アルゼンチン対スイス」のダイジェスト、出揃ったベスト8に関する情報もたっぷり放送する予定だ。
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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