最後の8強となるチームが決定。負傷者続出のベルギーに対し、米国が勝ち星を挙げるか

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 1930年に一度対戦して以降、ワールドカップでは縁がなかった両チームは、コンセプトが似ていて堅守速攻。しかしベルギーは、その「堅守」を保てるかが危ぶまれている。最終ラインに負傷者が続出しているからだ。チームの精神的支柱、キャプテンのバンサン・コンパニーの出場が微妙。控えのトマス・ベルメーレン、アントニ・ファンデン・ボーレ、ローラン・シマンも出場が難しいようだ。

 ただ、けが人情報はどこまで信用していいか分からないところもある。心理戦を仕掛けるためのブラフかも知れない。いずれにしても、先発メンバーが発表になれば分かることではあるが。

 話を戻そう。もし、米国に先制点を奪われるようなことになれば、苦しい展開になる。ベルギーはサイドバックが人材難で、本職がセンターバックの選手を起用している。そのため、サイドから攻め上がって人数をかけて相手を崩す、という形があまり得意ではない。

 よって、スピードとパワーが武器のロメル・ルカク、高い技術と一瞬の加速で相手を抜き去るエデン・アザールなど、前線の個の力に依存することになる。だが、彼らだけで相手守備陣を翻ろうできるかは微妙だ。特にルカクは今大会、絶不調でほとんど活躍できていない。もともと身体能力を武器とするタイプのため、ボールを引き出す動きやポジショニングで違いを生み出せる選手ではない。

 得点するには、アザールや突破力に定評のあるドリス・メルテンスが、相手DFをかわして放つクロスに、長身を生かしてマルアン・フェライニが飛び込む形を多くつくりたい。アフロヘアーがピッチのどこにいるかに是非、注目してほしい。

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