南米で前代未聞の珍事! 「パネンカPK失敗」が原因でベネズエラ人MFを解雇
PK戦で痛恨ミスを犯したインデペンディエンテMFパッラ クラブ会長が解雇を決断
最近のサッカー界で一つのトレンドとなっているプレーの一つが“パネンカ”PKだ。GKの意表をつくチップキックでのPKは決まればスタジアムを沸かせるが、反対に失敗すれば世間の笑いものになってしまう。南米パラグアイでは、そのパネンカ失敗が原因で解雇された選手がいるという。英紙「デイリー・メール」が報じた。
悲劇を味わったのはパラグアイ1部インデペンディエンテFBCに所属するベネズエラ人MFベンドリクス・パッラという26歳の選手だ。現地時間16日に行われたコパ・スダメリカーナのラ・エキダ(コロンビア)戦、2戦合計スコア0-0のままPK戦にもつれ込み、パッラはインデペンディエンテ3人目のキッカーとして登場した。
そして短い助走から鋭いシュートと思いきや、ボールの下をすくい上げるチップキックでGKのタイミングを外そうとした。しかし、キックミスで勢いのないシュートになってしまい、先に動いていたGKも胸で楽々セーブ。結局インデペンディエンテはPKスコア3-4で敗れた。
そして、このパネンカ失敗はクラブ会長の怒りを買ってしまった模様だ。記事によれば、同クラブのエリベルト・ガマラ氏が地元メディアに対して「クラブの役員会はベンドリクス・パッラを、そのPKのキック方法により解雇することを決めた」とコメント。パッラとの契約解除を決断したという。
レアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスら一流選手が、パネンカの使い手として脚光を浴び、世界各国でトライする選手が増えている。決まればスーパープレーの一つとして持て囃されるものの、失敗した時の代償はあまりに大きかったようだ。
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