決して前評判の高くなかったフランスとナイジェリア。失地回復を果たすのは!?

身体能力を生かした速攻

 構成力はフランスに分があるため、ナイジェリアはカウンターを狙う展開が多くなるはずだ。前線にはフィジカルに優れた選手がそろっている。4-2-3-1システムの1トップは、エマニュエル・エメニケが務める。身長は182cmと特に大きくはないもののフィジカルが強く、相手に体を当てられてもボールを失わずにキープできる。

 そして、左サイドにはスピードスターのアーメド・ムサがいる。この21歳の若手ウインガーは、クロスやシュートがやや雑でまだまだ荒削りだが、1次リーグのアルゼンチン戦で2点を決めたように、調子に乗れば止められない選手だ。

 右サイドのピーター・オデムウィンギーは、一瞬の加速で相手を抜き去るアタッカー。32歳のベテランは、細かいタッチのドリブルや正解なパス、高いインテリジェンスなども持ち合わせる万能プレーヤーでもある。

 高いフィード能力を持つMFジョン・オビ・ミケルが、この3人のアタッカーに素早くボールをつなぎ、カウンターに持ち込む回数をどこまで増やせるかがフランス攻略のかぎとなる。

 劣勢になれば、空中戦にめっぽう強いショラ・アメオビが投入されるだろう。他にも、スピード系のマイクル・ババトゥンデやビクター・モーゼスといったアタッカーがいるが、この2人は負傷で出場が難しい状況だ。

 身体能力が高い選手が多いため、試合を通してフィジカルコンタクトが激しく、かつスピーディーな展開になるだろう。平日には遅めのキックオフではあるが、見逃せない一戦だ。

「フランス対ナイジェリア」は7月1日 0:44〜、日本テレビ系列で生中継される。ただ、翌日の仕事や学校で、生で見ることが出来ない方も多いだろう。そんな場合は、同じく日本テレビ系列で19:00から放送される「2014 FIFA ワールドカップ DAILY」を見て頂きたい。「アルジェリア対ドイツ」のダイジェストも合わせて放送する予定だ。

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、記事内で扱うシーンの一部はFIFAワールドカップ公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』のマルチアングル動画、選手毎のスタッツデータで確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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