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30年前の「ゲームボーイ」サッカーソフトに海外再脚光 「最も奇妙で面白い」ものは?
伊メディアがかつて人気を博したソフトを紹介 「あなたは覚えているだろうか」
日本では間もなく平成が終わろうとしているが、30年前の平成元年4月21日に全世界で発売されたのが「ゲームボーイ」だった。携帯型ゲーム機の走りとも言える機種の発売30周年に、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が、特徴的なサッカーソフトに再び脚光を浴びせている。
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「30年前、イタリアではアルド・セレーナが22得点で得点王になり、リーグ優勝はインテル、欧州チャンピオンズカップをACミランが優勝した。フィオレンティーナには“B2”と呼ばれた(ロベルト・)バッジョと(ステファノ・)ボルゴノーヴォがいた。そして、全世界にはゲームボーイが発売された」
十字キーに加え、AとBの操作ボタンに、スタートとセレクトのボタンというシンプルな構成だったが、全世界で楽しまれた。記事でも「テトリス」や「ポケモン」の人気ぶりを振り返っている。一方で、特徴的なサッカーゲームもたくさんあったと紹介された。
「FIFA(国際サッカー連盟)やサッカーマニア、Jリーグ・ファイティングサッカーにインターナショナル・スーパーサッカー、そしてキャプテン翼といったゲームがあった。だが、あなたは『ニンテンドー・スーパーサッカー』を覚えているだろうか。最も美しく、最も奇妙で、最も面白いソフトだった」
このソフトは、日本では「熱血高校サッカー部 ワールドカップ編」として発売されていたものだ。熱血高校の“不良”である「くにおくん」のシリーズで、スポーツ系ではまず「ドッジボール部」が人気を博したソフトだった。そして、そのサッカー編として発売されたものの国際大会へ参加するバージョンだ。
サッカーゲームと言っても、ドリブルを特定の歩数した後にシュートした場合や、浮き球をオーバーヘッドキックやダイビングヘッドで狙えば必殺シュートが飛び、当たった相手が吹っ飛ぶ。そうしたボールに当たってのダウンや、ショルダータックルを何度も受けると、そのキャラがダメージの蓄積で倒れて起き上がれなくなってしまう。そうした、いわゆる「くにおくんゲーム」としての設定が、欧州発売のものでもそのまま引き継がれている。
「13カ国があって、試合は6人で交代はなし。ショルダータックルがやり放題で、選手には名前だけで苗字はない。30年が経っても、スイッチをオフからオンにするだけで、再びあの遊びを始めることができる」
1989年と言えば、イタリアでは地元開催のワールドカップを翌年に控え、すでに歴史あるリーグ戦が確立していた。その当時、まだJリーグが始まっていなかった日本で開発されたサッカーゲームは、記事の言葉からも相当に奇妙なものと受け取られたようだ。しかし、こうしたゲームが子供たちの心を掴んだことは、イタリアでも日本と変わらなかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)