エバートンに敵地で完敗、“トップ4”争いでも6位で足踏み

　マンチェスター・ユナイテッドは21日、プレミアリーグ第35節でエバートンと敵地で対戦し、0-4の大敗を喫した。チームを率いるオレ・グンナー・スールシャール監督はファンに謝罪。黄金期と呼べる“サー”・アレックス・ファーガソン元監督時代のような、よりハードワークするチーム作りの必要性を語った。英公共放送「BBC」が報じている。

　ユナイテッドは本拠地グディソン・パークの声援に後押しされ、序盤から勢いに乗るエバートンを止めることができず、前半13分にはロングスローのこぼれ球からブラジル代表FWリシャルリソンにオーバーヘッドキックによる一撃で先制ゴールを叩き込まれた。

　さらにアイスランド代表MFギルフィ・シグルズソンとフランス代表DFリュカ・ディニュには、ペナルティーエリア外からの豪快なミドルシュートによってゴールを割られた。3本のゴラッソで完全に意気消沈したユナイテッドは反撃も実らず、後半19分には途中出場のFWテオ・ウォルコットに突破を許し、ダメ押しの4点目を決められた。

　ぐうの音も出ない完敗に、スールシャール監督は「最初のホイッスルから、すべてが間違った方向に進んでしまった」とチームの歯車が噛み合わなかった一戦に落胆していた。さらに「とにかくファンには謝りたい。今日バッジを身につけ、顔を上げ続けていたのは彼らだけだ」と、不甲斐ない戦いぶりをファンに謝罪した。

　現役時代からユナイテッドでプレーし、クラブの哲学を知り尽くしているスールシャール監督だけに「今日のパフォーマンスはマンチェスター・ユナイテッドのチームとして十分なものではなかった。私を含め、選手はファンをがっかりさせた。我々はクラブの威信に傷をつけた」と大敗を重く受け止めている様子だ。「パフォーマンスがなぜここまで悪くなったのかを説明するのは難しい」と頭を抱えた。

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