15歳MF中井卓大、PK戦で敗れて準優勝 “レアルのDNA”を証明した3日間

レアル・マドリードの下部組織カデーテAに所属するMF中井卓大【写真:松岡健三郎】
レアル・マドリードの下部組織カデーテAに所属するMF中井卓大【写真:松岡健三郎】

「U-16キリンレモンCUP」決勝でFC東京と対戦 延長戦、PK戦の末に惜しくも準優勝

 16歳以下の国際親善大会である「U-16キリンレモンCUP」が21日に神奈川県内で行われ、レアル・マドリード所属の“ピピ”の愛称で知られるMF中井卓大もチームの主力として準決勝、決勝ともにスタメンでプレー。2試合で計127分間にわたってピッチに立った。

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 18、19日に行われたグループリーグを2勝1分で1位突破したレアルは、午前に行われた準決勝でジェフ千葉と対戦。中井は4-3-3の右インサイドハーフでキックオフの笛を聞くと、冷静な判断で中央エリアでのポゼッションの一角を担う。試合は個人能力に優れるレアルのアタッカーが次々とゴールを陥れ、3-0で勝利。4-4-2にシステム変更した際に右ボランチに入った中井は、後半17分までプレーした。

 昼の休憩を挟んで開催された決勝戦の対戦相手は、FC東京。この試合も中井は4-3-3のインサイドハーフで先発出場した。キックオフ直後1分も経たないうちに、痛烈な一撃を浴びせたのはFC東京だった。右サイドからのクロスをFW野澤零温がヘディングで叩き込み、レアルから先制点を奪ってみせた。

 いきなり1点ビハインドとなったレアルは、中井がボールの持ち運びやチームメートにポジショニングを指示するなど、チームにリズムを作ろうと腐心したものの、リードを許したままハーフタイムを迎えた。

 しかし、このままで終わらないのがレアル・マドリードのDNAだった。後半5分、6番を背負うMFチャモンが20メートルの位置から強烈なミドルシュートを突き刺し、1-1の同点に追いつく。

 その後もレアルが攻撃の圧力を強めるなかで、両チーム譲らず延長戦へ突入した。選手交代が行われた関係で中井はアンカーの位置を務めると、セカンドボールを拾いつつパスをサイドに散らし、相手のプレスにもボールロストしない堅実さを見せた。

 試合は1-1のままPK戦に入ると、FC東京のGK彼島優が1人目、2人目を連続で止めるなど、4-2でFC東京が熱戦を制した。今大会の中井はゴールにこそ絡めなかったものの、チームの主力であることをしっかりと証明した3日間となった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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