移籍金54億円と言われる「ポルトの至宝」 リバプールなどが狙うも会長は流出阻止へ
18歳221日でキャプテンとしてCLに出場
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)史上最年少キャプテンとなったFCポルトのMFルベン・ネヴェスには、すでに多くのビッグクラブが熱視線を送っているが、ポルトのピント・ダ・コスタ会長は「クラブの偉大なキャプテンになってほしい」と、クラブの至宝放出に否定的な考えを示している。英地元紙「デイリー・メール」が報じた。
ネヴェスは20日のCLマッカビ・テルアビブ戦にキャプテンマークを巻いて出場。18歳221日という史上最年少キャプテンの記録を樹立。2006年にCSKAモスクワのロシア代表GKイゴール・アキンフェエフが達成していた20歳217日の記録を大幅に更新した。
9月29日に、CLで対戦したチェルシーがネヴェス獲得を目指すと報じられたのをはじめ、これまでにリバプール、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、ユベントスと次々にビッグクラブからの関心が伝えられていた。18歳ながらポルトガルU-21代表でプレーする若きチームリーダーは、すでに引く手あまたの存在となっているようだ。
それでも、ダ・コスタ会長は「いくつか報道を見たが、ルベンの契約は2019年まで残っている。2017年までではない」と、クラブと長期契約を結んでいることを主張。さらに、「私は彼にポルトから出て行ってほしくない。彼にはできるだけ長くいてほしい。彼はクラブの偉大なキャプテンになれる」と絶賛し、その才能に惚れ込んでいる。
移籍金は2900万ポンド(約54億円)とも言われるネヴェスだが、ポルトは過去にもラダメル・ファルカオ(チェルシー)やハメス・ロドリゲス(レアル・マドリード)などの才能を発掘し、高値でビッグクラブへ売却してきた実績を持つ。選手のオペレーションで世界屈指の利益を上げているポルトガルの名門で新たに誕生したスター候補生には、欧州各国から大きな注目が集まっている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images