レアル中井卓大、“和製モドリッチ”への挑戦 指揮官が明かす15歳MFの潜在能力
カデーテAを指揮するロドリゲス監督 「今年からフィジカル面で変わっている」と変化を語る
レアル・マドリードの下部組織カデーテA(U-16)に所属する“ピピ”ことMF中井卓大は、19日に神奈川県で行われた「U-16キリンレモンCUP」の東京ヴェルディユース、桐光学園高との2試合(30分ハーフ)に出場し、グループリーグ2連勝に貢献。トリスタン・ダビッド・セラドル・ロドリゲス監督は、「モドリッチに近い選手になるだろう」と日本が誇る15歳の至宝への期待を語った。
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第1試合の東京ヴェルディU-16戦(4-1)でフル出場した中井は、第2試合の桐光学園戦でもキャプテンマークを巻いてスタメン出場。ボランチに入ると、最終ラインからボールを引き出してシンプルにパスをはたき、攻撃を活性化する。前半26分、中盤でボールを受けた中井が右サイドに展開し、攻撃陣がアタック。FWエカイツが相手に倒されて獲得したPKを自ら決め、先制点をマーク。中井は後半17分に途中交代したが、チームは1-0とリードを守り切り、グループリーグ2連勝を飾った。
東京ヴェルディU-16戦後に取材に応じたロドリゲス監督は、中井について問われると、「ピピはとてもポテンシャルのある選手。レアルのチームの中でも、とても大事な選手の1人だ。彼は五感覚を持っていて、テクニックもしっかりしている」と評価。そして、「今年から彼はフィジカル面で変わっていて、どんどん成長していっている」と“変化”も明かした。
桐光学園戦後のインタビューで中井は、身長が前年比で5センチ伸びて現在は180センチ、体重も3、4キロ増えたと告白。DFマルベルやFWマーニャスら長身選手も揃うレアルの中では中間の部類だが、高校1年生になったばかりの桐光学園の選手とのマッチアップでは球際のコンタクトでも当たり負けせず、同じ15歳相手にフィジカルの違いを見せつけていた。
目標とする選手に、レアルのトップチームで活躍するボランチのクロアチア代表MFルカ・モドリッチを挙げる中井の思いをくむように、ロドリゲス監督も「彼はモドリッチに近い選手になるだろう」と期待を寄せる。
「(カンテラ出身ではスペイン代表FW)ルーカス・バスケスらのような、パワフルな中心人物になるだろう。難しいことだけど、モドリッチよりも強い選手に育ててあげたい」
攻撃の起点となるだけでなく、守備やミドルシュートにも着々と磨きをかけている中井。“和製モドリッチ”として、トップチームのピッチに立つべく、全力疾走を続ける。
(FOOTBALL ZONE編集部)