シュバインシュタイガー、そっくりフィギュア販売の中国企業を相手取り訴訟へ
フィギュアの名前も「バスティアン」で一致
マンチェスター・ユナイテッドのドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが、香港を拠点とする中国企業「DiDコーポレーション」を相手に訴訟を起こす可能性があると、ドイツ地元紙「ビルト」が報じている。
「DiDコーポレーション」は、ナチス軍をモチーフにしたフィギュアを販売。しかし、このフィギュアがシュバインシュタイガーにそっくりな上に、名前もシュバインシュタイガーのファーストネームと同じ「バスティアン」だという。選手のマネジメント会社は、この件をよく思っておらず、ドイツメディア「SPORT 1」に対し、選手の肖像権侵害によって法的措置を取る構えであると明かしたという。
一方、フィギュアを販売する「DiDコーポレーション」のスポークスマンは、これを「偶然の一致」と主張している。シュバインシュタイガーをモデルにしたという事実はないと語っている。
「我々はフットボーラーに似せたフィギュアを販売していない。“バスティアン”が、シュバインシュタイガーに似たのは完全に偶然の一致。これは全てのドイツ人に似ているもので、バスティアンもドイツではとてもありふれた名前だ」
しかし、ウルリヒ・アメルング弁護士は「シュバインシュタイガーの権利の侵害だ。彼が(ナチスのシンボルの)鉤十字章を身につけたドイツ国防軍のように見えてしまう。明らかな名誉毀損(きそん)であり、侮辱している」と、コメントした。
今季からマンチェスター・ユナイテッドへ移籍し、ドイツからイングランドに活躍の場を移した。そのドイツ代表主将が、思わぬところで騒動に巻き込まれてしまった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images