「私はVAR賛成派だが…」 トットナム指揮官、CLベスト4進出も複雑な心境明かす
スターリングのゴール取り消しに言及 VAR判定に改善の余地があることを示唆
トットナムはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でマンチェスター・シティとの同国対決を制し、初のベスト4進出を成し遂げた。際どいVAR判定が結果を分ける結果となり、勝利を掴んだマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「最低の瞬間だったかもしれない」と複雑な心境を明かしている。英衛星放送局「スカイ・スポーツ」が報じた。
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激しい点の取り合いとなった第2戦。シティが4-3とリードして試合の最終盤を迎えた。第1戦でトットナムが1-0で勝利していたため、そのまま終わればトットナムがアウェーゴールの差で勝ち上がりの状況だった。
そして後半アディショナルタイムにアルゼンチン代表FWラヒーム・スターリングがネットを揺らし、シティが5-3、2戦合計5-4とリードを奪ったかに思われた。しかし、その直前にオフサイドが見逃されていたとしてVARが発動。主審が映像を確認し、ノーゴールと判定が覆った。
「VARがなければスターリングのゴールを確認することはできなかった。ラインズマン(副審)もVARを待っていた。私はVAR賛成派だが、どのように使われているのかを理解する必要がある。どのように、そしてなぜ使われたのかを明確にしなければいけないんだ」
VARの介入で勝利を手にしたポチェッティーノ監督は、ピッチ上で複雑な思いを抱いていたという。敗退を覚悟したショックから一転して歓喜の瞬間を迎えたことを素直に喜べない部分もあるようだ。
「私は(ゴールが決まった)その瞬間、ジャケットを着て一瞬のうちにいくつもの悪い考えや感情が広がったよ。それは最低の瞬間だったかもしれない」
就任5年目でクラブ初のCL4強進出に「とてもハッピー」と笑顔も見せた指揮官だが、VARの判定にはまだまだ改善の余地があることも示唆していた。
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