一族の名を冠した親善試合視察のミラン会長 退屈なゲーム展開にスタンドで睡魔とバトル
「会長は観客席で飽きてしまっていた」
ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長が21日の一族の名前を冠した親善試合ベルルスコーニ杯インテル戦で低調な試合内容からあくびをするなど、すっかり退屈していたと地元メディアに報じされている。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が「苦い夜」と報じている。
ベルルスコーニ会長は午後6時にスタートしたミラノダービーとなった親善試合に今季3度目となるスタンド観戦に訪れた。
両軍主力の大半を休養させた一戦で、ミランは0-1で敗れたが、記事では元イタリア首相のスタンドで様子をこう伝えている。
「会長は観客席でつまらなくなって、飽きてしまっていた。ミハイロビッチ監督は楽しませることができなかった。ハーフタイムにベルルスコーニはあくびをしていた」
父親のルイジ・ベルルスコーニの追悼式典だったが、退屈なチーム状況に眠気と戦っていたという。シニシャ・ミハイロビッチ監督は試合後、「会長に申し訳ない。大切な試合だったから」と語った。
「あくびしていた時にはもうコンドグビアのゴールが入ってミランは負けていた」とレポートされた名物オーナーは試合後、「申し訳ない? それは当然だ。勝ちたかったからだ。シーズンに失望している? それについてはコメントはしない。この話を知っているかい? 勝者は雄弁に、敗者は沈黙する、だ」と話していた。
久々に120億円を投入し、チームの強化に動いたが、向上の兆しを見せないミラン。かつて情熱と私財を惜しみなくつぎ込んだオーナーも凋落の名門に興味を失ってしまったのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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