名古屋の22歳FW相馬勇紀、ドリブル突破連発に隠された「肉体改造」と「意識改革」
後半25分から途中出場 “自分がやられたら嫌なこと”を意識して果敢な仕掛けで好機演出
名古屋グランパスは13日に行われたJ1リーグ第7節の横浜F・マリノス戦、前半8分にエースFWジョーがPKを決めて幸先良く先制したが、その後同点に追いつかれて1-1の引き分けに終わった。リーグ屈指の攻撃力を誇るチーム同士の激しい攻防が見られたなか、ひと際光ったのが途中出場の22歳ルーキーFW相馬勇紀だ。次々とドリブル突破を成功させた背景には、チーム内での“体験談”があったという。
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名古屋は前半7分、DF宮原和也がペナルティーエリア右で横浜FW遠藤渓太に倒され、PKを獲得。これを昨季リーグ得点王のジョーが決めて、幸先良く先制した。しかし、同20分にカウンターで裏のスペースを突かれて失点。その後は、徐々にオープンな展開となるなか、攻撃のギアを一段階上げさせたのが後半25分から登場した相馬だった。
出場直後の同26分、右サイドで対峙した横浜FMのMF喜田拓也を巧みなボールコントロールでかわして攻め上がれば、その5分後にはMFガブリエル・シャビエルのパスに反応してペナルティーエリア左からダイレクトで中央へ折り返し。ゴール前のジョーと宮原が飛び込み、あわや勝ち越しか、というチャンスを作った。相馬の勢いは止まらず、同33分には横浜FMのDF松原健を小刻みなタッチのドリブルで抜いてカットイン。同41分にも相馬の高速ドリブルでカウンターを仕掛け、ジョーの決定機の起点となったが、チップキックによるシュートは惜しくも枠を捉えられず、試合は1-1のドローに終わった。
相馬はピッチに入る際、風間八宏監督から「行け!」と言葉をかけられ、送り出されていた。そしてドリブルで仕掛けたのは、“自分がやられたら嫌なこと”を選択した結果だという。
「自分は最近、チームでサイドバックをやっています。自分がサイドバックをやるなかで、(相手に)仕掛けられたり、背後にランニングされるのが嫌だったので、改めて(自分がそれを)やらなきゃいけないと考え直して、ああいうプレー選択をしました」
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