「やっとらしさが出てきた」 ノジマステラ大野忍、監督と同僚が証言する“相乗効果”
監督はバランサー役を高く評価も、「アグレッシブに点を取りに行くこと」を“追加注文”
この日の大野は、両チームで最年長の35歳ながら前線からプレッシャーをかけるなど誰よりも走り、トラップやドリブルのスキルも周囲とは一線を画すクオリティーの高さだった。リーグ戦3試合で計2本(うち開幕2戦連続で0本)だったシュートも、後半だけで3本をマーク。積極性が実り、ゴールネットも揺らしている。
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なでしこジャパン(日本女子代表)選出歴を持つ3年目のDF國武愛美は、“大野効果”についてこう証言する。
「大野さんは経験があって、年下の若い選手にいろいろと伝えてくれています。しかも、言うだけじゃなくて、自らプレーで実践している。私たちもそういう背中を見てやってきているので、点を取ってくれていい流れに変わったと思います」
野田監督は「今季中心になって、みんなのいろんなバランスメーターをやってくれている」とベテランの振る舞いを評価しつつ、「ただ、本人に期待したいのは、アグレッシブに点を取りに行くこと。今日はやっとらしさが出てきたかなという感じです(笑)」と“注文”を付けることも忘れなかった。
リーグ戦では開幕3試合で1得点しか奪えず、1勝2敗と苦しいスタートを切った。それだけに、カップ戦初陣での白星は大きな意味を持つと大野は話す。