“切り札”ノジマステラ田中陽子、点取り屋への変貌宣言 「たくさん取りたい」

リーグカップ新潟L戦で劇的な決勝PKを決めたMF田中陽子【写真:Football ZONE web】
リーグカップ新潟L戦で劇的な決勝PKを決めたMF田中陽子【写真:Football ZONE web】

リーグカップ新潟L戦で殊勲の決勝PK弾 “切り札”としての起用に応えて勝利に貢献

 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部ノジマステラ神奈川相模原は13日、リーグカップ1部グループ第2節アルビレックス新潟レディース戦で逆転勝利を飾った。途中出場から劇的な決勝PKを決めたMF田中陽子は、「今年はゴールを取ることを意識している」と“点取り屋”への変貌に意欲を覗かせている。

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 リーグ戦1勝2敗で中断期間を迎えたノジマステラは、中盤で新潟Lの守備網に引っかかり、思うようにゴール前まで持ち込めない。ベテランFW大野忍が前線で孤立気味になるなか、前半41分に相手の素早いリスタートからカウンターを食らい、先制を許してしまう。後半5分には裏に抜け出した大野が、GKとの1対1の場面でチップキックでシュートを放つが、惜しくも枠を捉えられなかった。

 1点ビハインドのまま迎えた後半29分、野田朱美監督は2枚目のカードとして田中陽子を投入。サイドでボールを受け、果敢に駆け上がっていくシーンが増えると、同36分にスローインの流れからFW南野亜里沙がフリーの大野にパスをつなぎ、大野の今季初ゴールで同点とした。さらにノジマステラは、後半アディショナルタイムに途中出場のFW田中萌が個人技でペナルティーエリア内に持ち込んだところでファウルを受けてPKを獲得。キッカーを務めた田中陽子は、冷静にゴール左隅に決めて勝ち越し点を挙げると、歓喜の輪が解けた瞬間にタイムアップの笛が鳴り、2-1で劇的な逆転勝利を飾った。

「あとは最後の決めるところだけ」と戦況を分析していた田中陽子は、「点につながるプレーができたらいいなと思って積極的に入りました」と振り返る。

「(田中)萌がPKを取ってくれて、自分のプレーで勝負が決まる時間帯でしたけど、あまり深く考えず、決めることだけを考えていました。とりあえず早いボールだったら確実に入るなと思って蹴りました。自分がピッチに立ってから2点入ったので、そこは手応えを感じています」

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