大迫勇也、「もどかしい時間」の先へ ブレーメン復帰戦で“信頼”に応えた1アシスト
コーフェルト監督が語る変わらぬ信頼 「スタメン候補の一人だ」
今後の起用法に関して、指揮官のコーフェルトも「まずは緩やかに60分頃をメドに投入していく。(コンディションが整えば)スタメン候補の一人だ」と、大迫への変わらぬ信頼を口にしていた。信頼にはピッチ上でのプレーでしっかりと返す。プレッシャーで動じたりしない。
「自分が出て負けたりしたら、自分のせいになるんで。プレッシャーとの付き合いはずっとあるのでね。いい方向に、いい方向に、自分にプレッシャーをかけています」(大迫)
UEFAヨーロッパリーグ出場を目標にする8位ブレーメンにとって、落とすわけにはいかない大事な試合が続く。大迫の復帰は早いに越したことはないが、遅すぎたというわけではない。ここからのラストスパートに、間違いなく大きな意味を持つはずだ。
(中野吉之伴 / Kichinosuke Nakano)
中野吉之伴
なかの・きちのすけ/1977年生まれ。ドイツ・フライブルク在住のサッカー育成指導者。グラスルーツの育成エキスパートになるべく渡独し、ドイツサッカー協会公認A級ライセンス(UEFA-Aレベル)所得。SCフライブルクU-15で研修を積み、地域に密着したドイツのさまざまなサッカークラブで20年以上の育成・指導者キャリアを持つ。育成・指導者関連の記事を多数執筆するほか、ブンデスリーガをはじめ周辺諸国への現地取材を精力的に行っている。著書『ドイツの子どもは審判なしでサッカーをする』(ナツメ社)、『世界王者ドイツ年代別トレーニングの教科書』(カンゼン)。