トットナムDF、プレミアのVAR導入に持論 「40回以上は多くのPKが見られるだろう」
DF目線からVARに言及「スローモーションで見れば、多くがペナルティーに見える」
トットナムのベルギー代表DFヤン・フェルトンゲンが、来季からプレミアリーグでも導入される予定のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について、「プレミアリーグではこれまでより40回以上は多くのPKが見られるようになる」と持論を展開した。英紙「ガーディアン」が報じている。
ビデオによる判定の確認が行われるVARは、すでにブンデスリーガやセリエAでは導入が始まっている。イングランドではこれまでカップ戦での導入にとどまっていたが、ついに2019-20シーズンから正式導入される予定だ。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも今季の決勝トーナメントから使用されるなど、定着が進んでいる。
トットナムでプレーするフェルトンゲンはこのVARによって、PKの判定が多くなるだろうとの見解を示している。
「スローモーションで見れば、多くのものがペナルティーに見えるだろう。(CL決勝トーナメント1回戦第2戦の)PSG対マンチェスター・ユナイテッド戦のようにね。僕らは守り方を変えなければならないだろうね。相手を引っ張ったりせず、わずかなタッチしかできなくなる。スローモーションで20回も見れば、かなり多くの数のPKが生まれるだろう。これから数年、プレミアリーグでは少なくともこれまでより20回、いや30、40回以上は多くのPKが見られるようになるだろう」
このように語る理由は、現地時間9日に行われたCL準々決勝第1戦のマンチェスター・シティ戦で、トットナムがVARによるPKを相手に献上しているからだ。0-0で迎えた前半10分、左サイドから持ち込んだイングランド代表FWラヒーム・スターリングのシュートをイングランド代表DFダニー・ローズがブロックした場面。プレーはCKの判定で進められたが、その後にVARからの進言を受けて主審がフィールド・オン・レビューを行い、PKへと変更された。
フェルトンゲンは「(シティにPKが与えられるとは)誰も予測していなかった」と振り返っている。「彼らの誰もアピールしていなかったし、PKとなったのは非常に奇妙な判定だった。それがVARだ」とし、やや諦めたように語っている。
いまだ賛否両論のあるVARだが、やはりその運用についてモヤモヤした部分を感じている選手は多いようだ。
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