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スポルティング前会長に不正疑惑浮上 田中順也“移籍問題”で代理人は関与否定の声明
スポルティング前会長がペーパーカンパニーを作り、不正に金銭授受か
ポルトガルの名門スポルティングで移籍に関する金銭的な不正行為疑惑が浮上し、前会長が関与したのではないかと報じられている。疑われているのが、J1ヴィッセル神戸の元日本代表FW田中順也が同クラブに移籍した際の金銭授受だという。ポルトガルのポータルサイト「SAPO」は、関係者と疑われている代理人の声明を伝えた。
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ポルトガル紙「コレイオ・ダ・マーニャ」が第一報を伝えたスポルティング前会長ブルーノ・デ・カルバーリョ氏の不正疑惑は、ポルトガル全土で話題となり、各メディアが続報を報じている。
「SAPO」によると、柏レイソルから加入した田中の移籍時に、ブルーノ・デ・カルバーリョ氏らの不正な金銭授受があったという。2014年に移籍金75万ユーロ(現在のレートで約9400万円)で田中はスポルティングに移籍したが、ブルーノ・デ・カルバーリョ氏はアフリカの島国カーボベルデに代理人らと会社を設立。移籍金の入金時にその会社を通すことで不正に金銭を授受していた疑惑が浮上している。
今回、そのペーパーカンパニーの設立に関わったとされる代理人のジョアン・ピニェイロ氏が声明を発表。「私は“タナカ交渉”には関与していない」と断言した。
「スポルティング側は私に対してタナカの交渉を仲介する権限の付与はしなかったので、何も受け取っていない。真実のため、タナカの交渉が成立するためにどの代理人に対して(手数料を)支払ったか、その金額を公にするべきだ」
田中の移籍に関する不正疑惑は、ブルーノ・デ・カルバーリョ前会長にまつわる疑惑の一部と言われている。田中にとっては自身の知らぬところで名前が上がり、思わぬ形で被害を被っている形だ。現在は検察による捜査が進められているようで、疑惑の真相も近いうちに明らかとなるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)