「慢心による惨事」 韓国メディアが鹿島戦“悪夢の逆転負け”を嘆く「ファンは涙を…」
慶南がホームで2点リードも…10人の鹿島に後半ATで2点を奪われ逆転負け
9日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節で、慶南FC(韓国)がホームで鹿島アントラーズに2点をリードしながら、後半30分からの3連続失点で2-3と逆転で敗れた。
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韓国メディアもこの結果を「衝撃的な敗北」と一斉に報じている。スポーツ・芸能総合ニュースサイト「OSEN」は、「去年のACL王者鹿島を追いつめたが、最後は守備が自滅した」と伝えている。
「選手と監督の慢心による惨事だった。慶南は2-0でリードした状況から、鹿島に3点を許した。特に後半アディショナルタイムに鹿島の選手1人が退場となったあと、2点を奪われて自滅した。信じられない結果に昌原サッカースタジアムを埋めたファンは涙を見せていた」
さらに記事は「鹿島が“Kリーグの天敵”であるというイメージを、より強く作り出したことだ。鹿島は慶南戦を含め、Kリーグのチームを相手に、最近7試合で5勝1分1敗という圧倒的な成績を収めている」とし、鹿島がKリーグ勢に対して勝負強さを発揮すると報じている。
確かに、近年の鹿島にはそうしたイメージがある。2017年のACLグループステージでは、蔚山現代にホームとアウェーで2連勝。さらに昨年のACLでは水原三星と4度対戦し、グループステージでは1勝1敗、準決勝では1勝1分と鹿島に軍配が上がっている。
慶南もそうした勝負強さに屈する形となったが、これでグループEは鹿島が2勝1分の勝ち点7で首位。2位に勝ち点5の山東魯能泰山(中国)がつけ、慶南は2分1敗の勝ち点2で3位となっている。カシマスタジアムでのリターンマッチとなる24日の第4節は、ベスト16進出に向けた正念場の一戦となるが、同サイトは「“Kリーグの悪夢”として姿を現した鹿島を止められるか注目だ」と締めくくっている。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。