慶南21歳日本人FW、鹿島に痛恨逆転負けも韓国紙が称賛 「光を生んだ」「拍手に値」
元Jリーガーの邦本、全2ゴールに絡む活躍で存在感 韓国地元紙も高く評価
鹿島アントラーズは9日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)第3節で慶南FC(韓国)と対戦。ビハインドを背負い、数的劣勢となるピンチのなか、後半アディショナルタイムに怒涛の2得点で劇的な逆転勝利を飾った。慶南はまさかの敗戦を喫したが、元Jリーガーの21歳FW邦本宜裕が2得点に絡む活躍を見せ、韓国メディアは「慶南に光を生んだ」と報じている。
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邦本は浦和レッズユースから2015年にアビスパ福岡へ加入してJリーグデビュー。翌年には主力クラスまで上り詰めたが、契約条項に違反する秩序風紀を乱す行為があったとして17年に福岡との契約解除が決定。無所属の期間を経て、2018年に韓国の慶南へ新天地を求めた。
試合はスコアレスで折り返した後半、一気に動く。同11分、右サイドの敵陣深くで邦本が鹿島MF名古新太郎とマッチアップ。切り返しで相手を揺さぶり、ゴール前に鋭いクロスを左足で入れると、これが鹿島DF犬飼智也のオウンゴールを誘い、先制に成功した。
さらに後半26分、獲得した右コーナーキックのキッカーは邦本。左足でゴール前にピンポイントクロスを入れると、MFジョーダン・マッチが鹿島DF小田逸稀のマークを外して右足ボレーを突き刺し、邦本は鮮やかなアシストをマークした。
後半30分に1点を返されたなか、鹿島が退場者を出して数的優位に立ったが、後半アディショナルタイムにまさかの連続失点を喫し、慶南は2-3と逆転負けを喫した。
しかし、韓国メディアは全2得点に絡んだ邦本を高く評価。韓国スポーツ紙「スポーツワールド」は、「邦本が逆転負けの慶南に光を生んだ」と見出しを打ち、「邦本の活躍は拍手を受けるのに値」と悔しい敗戦のなかで称えられている。
4月24日に行われるACLの次節は、鹿島の本拠地で再戦。“日本凱旋”でリベンジを果たせるか、邦本のプレーにも注目が集まりそうだ。