吉田の新たなる挑戦、先発落ちも競争を歓迎 「限界をつくりたくない」

「僕は進歩していける」

 サウサンプトンでプレーする日本代表DF吉田麻也は、このところクラブでベンチスタートが続く現状にも下を向かず「ハイレベルでの競争で、僕は進歩していける」とむしろ前向きなコメントを残している。英地元紙「デイリー・エコー」が報じた。
 吉田は、ロナルド・クーマン監督の下、開幕からセンターバックのポジションを確保。リーグでは開幕から4戦連続フル出場を果たしていた。しかし、夏の移籍マーケット終盤にセルティックからオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが加入すると事態は一変。9月以降は、出場したとしても右サイドバックでの起用がメインとなり、ここ3試合は先発からも外れていた。
 
 こうした厳しい状況にも、吉田は前を向き続け、激しい定位置争いを歓迎した。
「僕はいつでもポジティブだよ。良い競争は選手を成長させてくれる。フィルジル(・ファン・ダイク)は素晴らしい選手。もちろんジョゼ(・フォンテ)もキャプテンとして素晴らしい。こうしたハイレベルの競争で、僕は進歩していける」
 当然ながら、ベンチスタートを受け入れているわけではない。日本代表でもレギュラーを務める守備の要がバックアッパーであることに満足するはずがない。本職のセンターバックへのこだわりも見せる吉田だが、その高い向上心が、自らの可能性をさらに広げていきたいという意志も生み出した。
「サイドバックをやるにしても、センターバックにしても、もっと改善していかないといけない。センターバックとしてのポジションを得るために努力していくだけでなく、チームに必要とされれば、サイドバックでもプレーできる。常に新しいチャレンジをしようと思っている。自分に限界をつくりたくない。限界をつくってまうのは簡単だ」
 プレミアリーグ4季目を迎えた男は、不屈の闘志で激しいポジション争いに挑んでいる。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング