浦和、ACL全北現代戦で痛恨の黒星 交代直前の失点で13試合ぶりにホームで敗戦
後半32分、全北現代FWアドリアーノに決勝ゴールを許して0-1で敗戦
浦和レッズは9日のAFCチャンピオンズリーグのグループステージ第3節で全北現代(韓国)をホームに迎え撃ったが、後半32分に全北のFWアドリアーノに決勝ゴールを許し、0-1で痛恨の敗戦となった。
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ここまでのACL2試合を1勝1分でグループ首位に立っている浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督は、直近2試合のリーグ戦では4バックを採用していたが、この日はDF岩波拓也をスタメンにして3バックに戻した。最終ラインの安定を求めた試合だったが、立ち上がりから浦和は全北の攻撃にさらされてしまう。
前半6分、7分、8分と連続してペナルティーエリア近くでミドルシュートを打たれると、攻撃面ではビルドアップからテンポを上げられずにアタッキングサードにも入れない時間が流れた。両サイドの深い位置でセットプレーを与えてしまう場面も多く、苦しい時間が続く前半になった。
浦和の最初のシュートは同32分、岩波のサイドチェンジを受けたMF宇賀神友弥が縦に仕掛けてファーサイドにクロスを上げると、FW武藤雄樹がヘディングで狙ったがボールはGKの正面に飛んだ。すると、少しリズムを取り戻した浦和は直後にもDF槙野智章が思い切ったミドルシュートを放つなど全北のゴールに迫った。しかし結局、両者ともに先制ゴールを奪うには至らず、前半は0-0のまま終了した。
後半に入ると浦和の攻撃にリズムが出始め、前半はボールロストの多かったMFエヴェルトンが2トップの近くでプレーできる形が増えた。その中で同8分には右サイドで武藤の丁寧なバックパスを受けたMF森脇良太が左足シュート。これがGKがわずかに触ってコースを変えてゴールポストを直撃し、こぼれ球をMF柏木陽介が狙ったが相手DFのスライディングでボールを弾かれてゴールとはならなかった。
浦和はさらに後半27分、右サイドの深い位置から森脇がニアサイドに上げたクロスを武藤が頭で叩く決定機を迎えたが、シュートはわずかに外れた。
拮抗した試合展開の中で先制ゴールは全北だった。後半32分、ペナルティーエリアの中に入った浮き球のキープを許すと、落としたボールを途中出場のFWアドリアーノに蹴り込まれて浦和にとっては痛恨の失点。直前にMF柴戸海の投入を準備していただけに、オリヴェイラ監督にとっても大きく計算が狂ってしまった。
残り10分を切って攻撃的な交代カードとしてMF汰木康也を投入したが、最後まで全北のゴールを割ることはできず。この敗戦で全北に勝ち点6で逆転された浦和は、2週間後に乗り込むアウェーゲームで勝利が求められる状況に追い込まれた。そして、浦和にとってACLでは2015年の水原三星(韓国)戦以来、13試合ぶりのホームでの敗戦になってしまった。
(FOOTBALL ZONE編集部)