アーセナル戦で痛恨ミスの守護神をペップが擁護 「これがフットボールだ」

敗戦に失望も、チームの戦いぶりを誇る

 失点後に憮然とした表情を見せた守護神だが、この痛恨のミスをするまでは、MVP級のパフォーマンスを披露していた。前半32分には、相手DFナチョ・モンレアルの完璧なクロスから、ゴール前で待ち構えたイングランド代表FWセオ・ウォルコットが完璧なヘディングシュートを放つ。すぐ傍にいたアーロン・ラムジーが、思わず両手を上げて喜びかけたほどの決定機だったが、ノイアーは神懸かり的な反応でこれをセーブ。そんな世界屈指のGKの判断ミスを、指揮官は優しく受け止めた。
「自分のチームに誇りを持っている。勝ちたかったので、幸せではないが、勇気を持ってプレーできた。アーセナルの選手からボールを取り上げることに成功した」
 通常はボール支配率の高いガナーズを相手に、敵地で68%という衝撃的な数値を叩き出したチームを、名将は胸を張って称えた。
「敵地で数々の決定機を作れるとは思ってもみなかった。アーセナルには素晴らしい選手がいる。スピードのある選手たちだ。だが、我々は個性を示した。敵地で競争力を示すことができた。アーセナルにおめでとうと言うしかない」
 開幕からの連勝記録は、ついにストップした。公式戦無敗優勝の野望はガナーズによって絶たれたが、11月4日に本拠地アリアンツ・アレーナでリターンマッチが待っている。ブンデス3連覇中の絶対王者は、そこで借りを返すつもりだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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