コロンビア代表MFハメスの去就は? “戦術的理由”で先発落ち…バイエルンで苦境
ドルトムント戦ベンチスタートで出番なし、クラブ内で微妙な立場に置かれているハメス
バイエルンは現地時間6日に行われたブンデスリーガ第28節、ドルトムントとの「デア・クラシカー」で5-0の大勝を飾り、ついに首位の座を奪い取った。しかし、そのなかで苦しい状況に追い込まれているのが、バイエルンのコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスだ。
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ドルトムントとの首位攻防戦でバイエルンはエースのポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキの2ゴールなど、大量5得点で圧勝。ブンデス7連覇に向けて定位置であるトップの座についたなか、ハメスはベンチスタートとなり、最後までピッチに立つ機会は巡ってこなかった。
ニコ・コバチ監督がこの試合で2列目に起用したのはMFセルジュ・ニャブリ、MFトーマス・ミュラー、MFキングスレイ・コマン。現地紙「ビルト」の報道によると、指揮官はよりスピード型の3人を起用してドルトムント守備陣を崩しにいく意図があったという。つまりハメスは戦術的な理由によって大一番でスタメンから外れた形だ。
ドルトムント戦に限らず、ハメスのバイエルンでの立場は微妙なものになっている。現在ハメスはレアルから2年間の期限付き移籍という形で所属しているが、完全移籍での買い取りオプション付き契約となっている。その移籍金は4200万ユーロ(約52億5000万円)と決して安い額ではない。
これを受けてバイエルン側では意見の相違が起きているという。クラブの重鎮であるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏は獲得にご執心な一方で、ウリ・ヘーネス会長は「プレー機会のない選手に4200万ユーロも支払う必要はない」と断言している。
ハメスとしては自らがポジションを失ったジネディーヌ・ジダン監督体制での再チャレンジとなるか、バイエルンでのレギュラー争いとなるかだが、どちらにせよ簡単な道ではないことは確かだ。