カシージャスが新たな金字塔 CL通算51試合無失点記録を樹立
ファン・デル・サール氏を抜き単独トップに
今季からポルトガルの名門FCポルトへ活躍の場を移したGKイケル・カシージャスが、新たな金字塔を打ち立てた。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージG組のマッカビ・テルアビブ戦に先発フル出場し、2-0の勝利に貢献したスペイン代表の守護神はCLでの通算無失点試合数が「51」に到達。マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元オランダ代表のGKエドウィン・ファン・デル・サール氏の50試合を抜いて、単独トップに立った。UEFA公式サイトなどが報じている。
CL通算153試合目となったこのマッカビ・テルアビブ戦で、カシージャスは通算51試合目のクリーンシートを達成した。チームもCL2勝1分けと無敗をキープし、引き分けに終わったディナモ・キエフとチェルシーを差し置き、グループGで首位を走る。
3度の欧州制覇を経験するなど、一時代を築いたレアル・マドリードを今夏に退団。新天地ポルトでもすぐさまレギュラーとなった34歳は、まさに守護神としてゴールマウスに君臨。ここまでリーグ戦7試合、CL3試合を戦ったが、7勝3分といまだに無敗をキープ。ポルトはリーグ、CL共に順位表のトップに立っている。
また、英地元紙「デイリー・メール」によれば、カシージャスは、アヤックスをはじめ、ユベントス、ユナイテッドという名門を渡り歩き、偉大な記録を残したオランダの名手、エドウィン・ファン・デル・サール氏の記録を過去のものとした。
現在ユナイテッドで戦力外となっているビクトール・バルデス、今季アーセナルへ移籍したチェコ代表GKペトル・チェフといったカシージャスの1歳年下の2人も、45試合のクリーンシートを達成しており、彼らも続いている。GKは息の長いポジションなだけに、記録は今後も伸びていく可能性は十分だ。実際、ファン・デル・サール氏も40歳まで第一線で活躍し続けていた。
「聖イケル」と称えられる偉大なGKの挑戦は、まだまだ終わりを告げることはなさそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images