「胃が痛くなる」 元バイエルン主将、古巣の“100億円超SB補強”を批判「勝者は1人だけ」
バイエルンがフランス代表DFリュカをアトレチコから獲得、巨額の移籍金について苦言
1990年代にバイエルン・ミュンヘンで主将を務めていた元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルク氏が、古巣バイエルンがスペインのアトレチコ・マドリードから8000万ユーロ(約100億4000万円)で獲得したフランス代表DFリュカ・エルナンデスの移籍金について言及。「今ではこの金額が普通だが、私は胃が痛くなるよ」とドイツのニュースサイト「T-Online」の取材に対して語り、巨額の移籍金に関して否定的な姿勢を見せている。
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エッフェンベルク氏は、1987年にボルシアMGでプロキャリアをスタートさせると、その後バイエルンやフィオレンティーナ、ヴォルフスブルクなどでプレー。ドイツ語で“虎”を意味する“ティーガー”という愛称で呼ばれ、中盤からのゲームメイクを得意とする選手として活躍した。またドイツ代表としても1992年の欧州選手権(EURO)に出場し、ベストイレブンに選出。現役引退後は監督業にも挑戦したが、現在はドイツでテレビ解説などを行っている。
そんなエッフェンベルク氏は、今回のリュカ獲得に費やした金額が膨大過ぎると皮肉めいた言い方でクラブを批判した。
「金額だけを見れば、リュカ・エルナンデスの移籍の勝者は1人だけ。それはアトレチコ・マドリードだ。今ではこの金額は普通なようだが、私は胃が痛くなるよ。ファンには、何が起こっているのか理解するのが難しい理由の一つだ。このような状況が続いた場合、5年以内にバスの運転手に500万ユーロ(約6億3000万円)を支払うことになるだろう。私はむしろ創造性のあるミッドフィルダーやストライカーに8000万ユーロを使いたいがね」
近年の移籍金高騰に苦言を呈したエッフェンベルク氏。昨夏のロシア・ワールドカップでは左サイドバックとして安定したプレーを披露し、母国フランスの優勝に貢献したリュカだが、8000万ユーロに見合うような結果をバイエルンで残すことができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)