守田と田中への注文　「日の丸を背負うのであれば…」

　中村は相手の隙を作る、あるいは隙を突くプレーをさらに増やすため、23歳MF守田英正と20歳MF田中碧の若手ボランチ2人に要求を出しているという。「能力もあるし期待もしている」ので、彼らが良くなるであろうプレーに関しても「注文も多くなる」。現在はお互いに擦り合わせ、その作業を重ねることで精度を上げている段階。実際に試合を重ねるごとに良いプレーは増えており、王者の不調もそんなに長く続くものではないのかもしれない。

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　さらに、日本代表のボランチを経験している中村が「日の丸を背負うのであれば」と仮定し、彼ら2人に要求したいことが「ゲームコントロール」だという。「相手がどうやられたら嫌なのかということを、もっともっとやってほしいと思う」と、縦パスやサイドチェンジのタイミング、フリーでプレーするためのポジショニングなどについて要求を出しているという。

　特にAFCチャンピオンズリーグの戦いでは、ほとんどの試合で相手を自陣に押し込んでゲームを進めることになる。そうした状況になるほど、誰がどのようにフィニッシュまでの道筋を描いていくかが重要になる。現在、中村は自身の体感してきたことをチームの若手に伝授しており、そうしたものを身につけ一皮むけたタレントたちが、低調なチームを上位へ押し上げる原動力になるはずだ。

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