女子W杯開催国フランスの“なでしこJ評” 「3-1」のスコア以上に苦戦した攻防とは?
日本の武器であるテクニックは「ダイレクトで、パワフルな素早いプレー」に封じられる
一方でルソメールは、成功した“日本対策”の一端についても口にしている。
「W杯勝者の日本相手にさまざまなシチュエーションを作れたことは、ポジティブな点だと思います。今日はよりダイレクトで、パワフルな素早いプレーを心掛けました。日本のテクニックやポジショニングは素晴らしいので、いつも厳しい戦いになるけれど、今日はそこにきっちり対応できて良かった。テストマッチとはいえ、今日ここで勝てたことは、本戦に向けての良い収穫になりました」
ベテランのティネイも「こちらがきっちりディフェンスを固めたことで、相手はなかなか攻め込んで来られなかったと思います。私たちにとってもラインの合間、合間に相手選手がいて、ちょっと厄介でしたが、こうした試合を経験することはとても大事なので、W杯でより良いプレーをするためには修正できる良い機会でした」と語っている。
なでしこジャパンの高倉麻子監督は、「自分たちのリズムでボールが回らない。すべてにおいて後手に回っている。まあ、完敗かなと」と敗戦を受け止めた。主将の熊谷が「この時期で良かった」と話したように、W杯までの残り2カ月、課題をしっかり修正していきたい。