欧州で“最新鋭スタジアム”が続々と計画&誕生! 総工費1063億円のプロジェクトも…
欧州各国で新スタジアム計画が進行中 独創的なデザインも…
イングランドでも、いくつかのクラブがスタジアムの改修工事を進めている。チェルシーは2020-21シーズンの完成を目指した計画を進行中で、収容人数は4万1600人から6万人以上に増やされることになっている。このプロジェクトの費用は8億5000万ユーロ(約1063億円)以上かかると言われている。最大の注目点は、そのデザインであり、大聖堂のような外見になると見込まれている。
トットナムはホワイト・ハート・レーンを2017年に取り壊し、新スタジアムを建設していた。トットナム・ホットスパー・スタジアムとして生まれ変わり、4月3日に行われたプレミアリーグ第31節延期分のクリスタル・パレス戦(2-0)でこけら落としとなった。トットナムは、このスタジアム建設の費用で選手補強を積極的に行えないと言われている。
また、リバプールのアンフィールドも5つ星スタジアムを目指して動いている。現在の収容人数は約5万4000人となっているが、それを6万席に増築しようという計画がある。それには約1億2600万ユーロ(約157億円)が必要となっており、年内に工事を行うかどうかを決定しなければならない。
同様にイタリアでもスタジアム建設に奮闘するクラブがある。ミラノ市をホームタウンとするACミランとインテルの両クラブは、共同で新スタジアム建設の計画を進めている。建設予定地を借りるため、年間395万ユーロ(約5億円)の支払いを50年間にわたって続けるという。完成予定図はどのスタジアムよりも独創的で、オフィス街やショッピングセンターにもなり得ると言われている。
イタリアの首都クラブであるASローマにも、新スタジアム建設計画がある。市の南西の競馬場跡地に建設予定で、約6万人を収容できる規模となるようだ。しかし、このスタジアム建設に関連する汚職事件などもあり、思うように進んでいないのが現状だ。
現在、日本でもスタジアム建設の話がよく聞かれる。ヨーロッパの例がすべて良いとは言い切れないが、ぜひ参考にしてほしい。