Jリーガー×セカンドキャリア 神戸DF那須大亮、YouTubeに見出す可能性と“理想像”

神戸DF那須大亮【写真:Football ZONE web】
神戸DF那須大亮【写真:Football ZONE web】

【後編】注目度が高まるサッカー選手のセカンドキャリア、“YouTuber”那須の見解は?

 アスリートの競技人生は、人生においては一つのフェーズでしかない。誰しも現役引退の時が訪れ、セカンドキャリアに進む時が来る。サッカー界では監督やコーチ、チームスタッフを第2の人生とする例が多い一方で、近年は競技の枠にこだわらず、営業マンや起業家への転身も少なくない。プロ生活18年をJ1で過ごす現役Jリーガーでありながら、YouTuberとして情報発信を試みるヴィッセル神戸のDF那須大亮は、サッカー選手のセカンドキャリアについてどのように考えているのか。

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 現役Jリーガーとして神戸で日々トレーニングに汗を流す傍ら、「サッカーを知らない方にも興味を持ってもらいたい」とさまざまなコラボ企画などを打ち出し、オフの日を使ってYouTubeチャンネル用の動画を撮影する。那須が“二足の草鞋”を履く理由の一つに、世間におけるサッカー選手の価値を高め、セカンドキャリアに向けて“入り口”を増やしたいとの思いがあるという。

「サッカー界のセカンドキャリアと言うと、監督、コーチ……サッカーに関わるいろんな選択肢があります。でも、現役を引退する人が増えていく一方で、チーム数が限られているので役職の枠は減っていく。全員がサッカーに携われる保証がないなかで、何をすればいいのか知識がなかったり、なかなかチャレンジできないのが現状。YouTubeを通じてさまざまなことにチャレンジするなかで、意欲的に目指せるものの入り口を広げていきたいし、結果的にサッカー選手の価値も高めたいと思っています」

 那須とタッグを組む『ライアートプロモーション』の代表を務める山田光寛氏も、那須が一つの“モデルケース”を作ることの可能性に期待を寄せる。

「今、現役アスリートでセカンドキャリアを作ろうという動きが加速しています。情報発信は大事なことで、インターネット上での取り組みは増えていますが、サッカー業界がどう変わっていくか。世界的に活躍されている選手のように、テレビやネットに出ているのを見て、自分も出たいと思いつつもなかなか足を踏み入れることができない選手はいるはずです。一つのモデルケースができれば、多くの選手が現役でサッカーをやりながら、情報発信するのが当たり前の風潮が作れると思います。那須選手は、その先駆け的な存在の1人です」

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