ユーベ“1強”のセリエA、会長はプレーオフ導入案を否定 「残留争いなら考えるが…」
かつて“ビッグ7”が覇権を争ったセリエAがユベントスの1強になった背景
イタリア・セリエAはユベントスの8連覇が秒読み状態となっており、近年は“1強リーグ”の様相を呈している。こうした状況になると浮上するのが、優勝争いの盛り上がりを最後までキープするためのプレーオフ導入案だ。しかし、セリエAのガエタノ・ミッチケ会長は、この取り組みの可能性を完全に否定した。イタリア紙「イル・マッティーノ」が報じている。
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かつてのセリエAには“ビッグ7”という言葉があり、列強が優勝を熾烈に争う構図があった。首都ローマの2チーム(ローマ、ラツィオ)に加えて、北イタリアの名門3クラブ(ユベントス、ミラン、インテル)、中部イタリアのパルマとフィオレンティーナが名を連ねていた。しかし、中部の2クラブは経営に問題を抱え脱落。ミラノの2強ACミランとインテルも徐々にクラブが混乱し、ローマとラツィオもまた資金力が低下していった。
そうしたなかでユベントスは、安定した資金基盤とアントニオ・コンテ監督の築き上げたチームをベースに黄金期を形成。ビッグ7以外から、ディエゴ・マラドーナとともに1980年代後半に黄金期を迎え、その後低迷していたナポリが復活を遂げて、2012-13シーズン以降は2位の座を3度奪うところまできた。しかし、ユベントスの牙城を崩すには至らない。
こうした状況から近年のイタリアでは、リーグ優勝争いが盛り上がらなくなっており、最終的な上位チームのみで優勝プレーオフを行うという案が浮上したという。しかし、リーグのガエタノ・ミッチケ会長は、同紙のインタビューに対して「リーグ優勝を争うためのプレーオフを考えることはできない。場合によっては、降格クラブを決定するための“プレーアウト”を行う可能性はあるかもしれない」と、優勝プレーオフの導入は完全に否定した。
世界的にはシーズン終了後に上位リーグと下位リーグに分けてのプレーオフを行うリーグや、かつてのJリーグのように前期、後期に分けてその後にプレーオフを行うリーグも少なくない。だが、欧州のサッカー大国では、リーグ戦はホーム&アウェーでの総当たりによる勝ち点数で、優勝クラブを決めることが通例となっている。
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