クロップ監督好みの「小さな王子」 リバプールからの43億円オファーを断る

マルキージオとユーベの契約は2020年6月まで残る

 ユルゲン・クロップ新監督の就任したリバプールが、来年1月の移籍市場に向けてユベントスのイタリア代表MFクラウディオ・マルキージオ獲得のオファーを出し、断られていたことが明らかになった。イタリアサッカー専門サイト「カルチョメルカート・コム」が報じている。

 クロップ監督は17日の敵地トットナム戦でリバプールでの初陣を迎え、スコアレスドローに終わったが、9人もの故障者を抱えており、就任直後からチームは野戦病院と化している。そうしたなかでリバプールが、「プリンチピーノ(小さな王子)」の愛称を持つ中盤のオーガナイザー、マルキージオに3200万ユーロ(約43億円)の移籍金を準備していると、イタリアメディアでは伝えられていた。

 ユベントスのジュゼッペ・マロッタGMは、今季開幕前にMLSニューヨーク・シティFCに移籍したイタリア代表MFアンドレア・ピルロの後継者と期待されるマルキージオについて、「我々の選手には数多くのオファーが来ている。我々は補強することに慣れているが、放出には慣れていない。彼とは契約延長したばかりだ。彼はここでキャリアを終えると思っている。リバプールだけではなく、彼にはいくつかのオファーがある」と語り、オファーを暗に拒否したことを明らかにしている。

 2020年6月まで契約期間を残すマルキージオも、18日のインテル戦後、テレビ局「メディアセット・プレミアムスポーツ」で「リバプールの噂? 気にしていない。契約を延長したばかりだし、ユベントスのことだけを考えている」と語った。

 マルキージオは残念ながら、”クロップ・リバプール”の補強第1号にはならないようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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