ファルカオが構想外の危機 さまよえる虎はチェルシー退団の道を歩むのか
アストン・ビラ戦でついにベンチメンバー外に
チェルシーのコロンビア代表FWラダメル・ファルカオが、来年1月にチェルシーを退団する可能性が急浮上している。地元紙「デイリー・ミラー」が報じている。
「エル・ティグレ(虎)」の異名を持つストライカーは、今季期限付き移籍で加入したスタンフォード・ブリッジで出場機会を失っている。17日のアストン・ビラ戦ではついにベンチメンバーからも外れた。コロンビア代表での定位置を心配するストライカーは出場機会の欠如を嘆き、1月の移籍に関するリクエストを代理人にしているという。
ポルトやアトレチコ・マドリード時代に世界屈指のストライカーと呼ばれたファルカオは、フランスの強豪モナコが所有権を保有しているが、故障によるパフォーマンス低下とあまりにも高額な年俸から昨年からレンタル移籍が続くたらい回し状態となっている。
昨季はマンチェスター・ユナイテッドで補強の目玉とされたが、リーグ4得点に終わり、ルイス・ファン・ハール監督の大型補強における最大の失敗と断罪された。今季はファルカオと同じ代理人と契約するジョゼ・モウリーニョ監督が期限付き移籍で獲得したが、ここまで1得点。思うような結果を出せていない。スペイン代表FWディエゴ・コスタ、フランス代表FWロイク・レミーのポジションを脅かすことができていない。
9月29日のUEFAチャンピオンズリーグのポルト戦では、コンディションに問題がないにもかかわらず、古巣への凱旋となる遠征メンバーに入れないなど、早くもチェルシーで構想外の危機を迎えている。
来年1月に、さまよえる虎はどこに向かうのだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images