14位に低迷の王者ユベントス 指揮官が切望する「カッティヴェリア」とは

注目のイタリア・ダービーは引き分けに

 18日に行われた伝統の”イタリア・ダービー”、インテル対ユベントスはスコアレスドローに終わった。インテルは勝ち点を17とし、首位フィオレンティーナから1ポイント差の3位と上位につけているが、セリエAを4連覇中の王者ユベントスは勝ち点9の14位と、厳しい状況が続いている。

 ユーベのマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が伝える試合後の記者会見で、得点力不足を今季の不振の原因に挙げている。

「この空腹状態はまだ終わってはいない。スクデットを獲れるかは分からないが、ユーベに競争力が戻ってきたのは確かだ。ただリーグを制覇したいのなら、9試合9ゴールというのはあまりにも少ない」

 このゲームはイタリアのビッグマッチでしばしば見られる、中盤で激しく潰し合うゴール前のシーンが決して多くない展開になった。一方で、前半にペースを握ったインテルの攻勢をシャットアウトし、後半はユベントスがペースを握った。右MFで出場したコロンビア代表MFフアン・クアドラードをポイントに、ゴール前に入り込もうとする姿勢を何度も見せた。しかし、得点につながらなかった。また、アルゼンチン代表に初招集された若武者パウロ・ディバラはベンチスタートになっているが、アッレグリ監督はその要因をこう語る。

「我々には“カッティヴェリア”が足りていない。ゴール前では特にそうだ。試合の流れを読むことも必要だね。ディバラは、初めて代表に呼ばれて帰ってきた後だから、少し休息を与えようと思ってベンチスタートにした。逆に、(コロンビア)代表から帰ってきたクアドラードはちょっと状況が違う。右サイドは、他に選択肢がないんだ」

 

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