日本代表DF昌子が示した“海外組”の適性 森保J初参加で感じたCBサバイバル状況は?

日本代表DF昌子は、フランス帰国後4日目に行われたPSG戦に先発フル出場を果たした【写真:小川由紀子】
日本代表DF昌子は、フランス帰国後4日目に行われたPSG戦に先発フル出場を果たした【写真:小川由紀子】

ボリビア戦から中4日でリーグ戦の強行日程も「PSGとやれるという喜びで帰ってきた」

 今年1月にフランス1部のトゥールーズへ移籍した日本代表DF昌子源は、3月の国際Aマッチウィークで、初めて“海外組”として日本代表戦に参加した。

 日本への直行便がないトゥールーズから日本までは、パリあるいは他の都市で最低一度は乗り換えて、計20時間近い移動、さらに8時間(夏時間に変わった3月31日からは7時間)の時差がある。フランスから日本に帰ると、夜は目が冴えてしまい、なかなか寝つけないのに起きなくてはいけない朝方になって猛烈な眠さが襲ってきて、午前中はまだ眠っている頭と体を無理やり動かす、という気だるい日々が約1週間続く。日本から戻った時は逆に、夕方5時くらいから眠くなってしまう。睡眠だけではない。体内時計が狂うと、空腹を感じるタイミングなども乱れ、しばらくはスッキリしない感じが続く。

 今回、日本代表の森保一監督には、昌子に今後対応しなければならない“海外組のルーティーン”を体験してほしい、という思いもあったのではないかと推察するが、当の本人は「(ルーティーンは)大丈夫でしたね。時差が思った以上に大丈夫で。帰ってきた日は、寝られないかなと思ったら、11時くらいにめっちゃ眠たくなって、寝たら朝やった(笑)」と笑顔で振り返る。

 3月26日のボリビア戦(1-0)を終え、27日夜にトゥールーズに帰着した昌子は、翌日から通常通りチーム練習に参加。帰国後4日目の現地時間3月31日には、フランス王者パリ・サンジェルマン(PSG)戦に先発フル出場し、フランス代表FWキリアン・ムバッペとのマッチアップに奮戦した。

「(今回の遠征は)良い要素があったんです。(フランスに来てから)初めての帰国で、日本では家族に会える、という喜びで帰る。こちらに戻ってくる時は、PSGとやれる、という喜びで帰ってくるというタイミングが良かった。PSG戦はやっぱり、トップとやれる! とワクワクしました」

 それで時差ボケも吹っ飛んだと言うのだから頼もしい。

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