インテル対ユベントスの“イタリア・ダービー” 伝統の一戦はスコアレスドローに
長友に出場機会は訪れず
“イタリア・ダービー”と呼ばれるセリエAの伝統の一戦、インテル対ユベントス戦が18日、サンシーロ・スタジアムで行われた。両チーム合計8枚のイエローカードが出る激しい戦いになったが、スコアは動かずにスコアレスドローに終わった。インテルの日本代表DF長友佑都は、後半に一時ウオーミングアップを命じられたものの、そのまま出番なく90分を終えた。
イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」によると、225回目の対戦となったこの日のチケットは完売。8万人近い観客が詰めかける大盛況になった。ホームのインテルは4-2-3-1システム、ユベントスは3-5-2システムで臨んだ。
試合は、ライバルチーム同士の対戦らしく激しい立ち上がりになった。ユベントスはMFクラウディオ・マルキージオとMFサミ・ケディラ、インテルはMFフェリペ・メロといった、共にボランチの選手たちが開始10分強でイエローカードを受ける展開。互いに攻守の切り替えが速く、ボール際を激しく争う。そうしたインテンシティーの高いゲームの中で、先にボールを保持する時間を長くして落ち着かせたのはインテルだった。
インテルはトップ下のステヴァン・ヨベティッチにボールを集める攻撃を多く仕掛けた。ヨベディッチは巧みなボールキープでインテルの攻撃のポイントをつくったが、ユベントスはGKジャンルイジ・ブッフォン、3バックが右からDFアンドレア・バルザーリ、DFレオナルド・ボヌッチ、DFジョルジョ・キエッリーニといったイタリア代表がズラリと並ぶ守備陣が決定的な形はつくらせない。試合はイタリアのビッグマッチでしばしば見られる、守備の集中力が高くゴール前のシーンが少ないゲーム展開になっていった。
互いに最終ラインを突破できそうで、それを許さないギリギリの攻防が続く中、そのまま0-0で前半を終えた。