代表人生を懸けて欧州選手権プレーオフに臨むJリーガー 「代表でプレーするのは最後かもしれない」
「ここにすべてを懸けて、何が何でも突破したい」
現在31歳のズラタンは、来年夏の欧州選手権が大きな節目になると考えている。
「僕は選手として、重要な試合を戦うのを楽しみに感じている。そして、その結果によってEUROに出られるかどうかという大事なプレーオフがある。もちろん、それをプラスに考えて自分たちが良い結果を出せるように頑張りたい。僕自身として、代表でプレーするのは最後になるかもしれない。自分のキャリアを良い結果で終えたいんだ。ここにすべてを懸けて、何が何でも突破したい。僕のスロベニア代表のキャリアを良い形で終えるためにも、素晴らしい結果をチームとして出したい」
今季から浦和に加入したズラタンは、プレーもさることながら紳士的な態度やサッカーに対する真摯な姿勢で、チームメートからの信頼を集めてきた。そんな彼が、代表選手として「キャリアの集大成だ」と語る大舞台への出場権を懸けたプレーオフ。日本で活躍する心優しきストライカーは、母国のため、チームのため、そして自分自身のために、自らのゴールでフランスへの道を切り開く。
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轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images