代表人生を懸けて欧州選手権プレーオフに臨むJリーガー 「代表でプレーするのは最後かもしれない」
浦和のスロベニア代表FWズラタンが本大会出場への意気込みを独白
18日、欧州選手権(EURO)予選プレーオフの組み合わせ抽選会が行われ、スロベニア代表はウクライナ代表との対戦が決まった。Jリーグで戦う助っ人も、最高の舞台を目指して最終決戦に挑むことになる。スロベニアにとっては、オランダとベルギーで共催された2000年大会以来、4大会ぶりの出場が懸かっている。
欧州の大舞台に立つ権利を得るための激闘に、身近なJリーグでプレーする選手が臨んでいる。
浦和のFWズラタンは、スロベニア代表では「リュビヤンキッチ」という登録名で、エースナンバーの「9番」を背負っている。2006年に代表デビューを飾ると、10年の南アフリカ・ワールドカップにも出場。グループリーグのアメリカ戦ではゴールを決めている。
それ以来のビッグトーナメント出場は、彼自身にとっても、代表チームにとっても大きな悲願だ。2014年9月から始まった今回の予選で、スロベニアは強豪イングランドと同じグループCを戦った。最終節まで続いた厳しい戦いを経て、エストニアとの3位争いを制し、本大会出場を懸けたプレーオフへの進出を果たした。
ヨーロッパに生まれたサッカー選手にとって、EUROという大会が持つ権威は特別なものだ。ズラタンも「レベルで言えば、ワールドカップのようなもの。非常に素晴らしいチームが揃っている大会だ。24チームに出場のチャンスがある中で、非常に高いレベルで争って勝ち残ったチームが本戦に出ることができる。予選を突破したチームは、最も良いチームや素晴らしい選手と対戦できる。それは、スロベニアにとって貴重な経験になる」と話す。その本大会出場を果たすことが、自国のサッカーや選手にとっていかに重要なことかを強調している。